【月曜の雑記】前に来て?来させろよ
なんとなく気付いているはずだ。これを言ったバンドに、あまり魅力を感じなくなってしまうということに。
「前に来てくださーーーーい!!!」
… 前に来させるからには楽しませてくれるんだろうな?ていうか、これ言う人に限って他の人のステージ観てないよなぁ…。
と思ってしまう。
とは言え、言ってしまう気持ちはわかる。
後ろに固まりすぎていると、出入り口付近の通行の邪魔です…。
というかフロアに人居ないと不安だし、反応がないとどうして良いかわからないし、なんだったら側で観て盛り上げて欲しい…。
想像するだけで、喉に異物感を感じてしまうくらい胸がざわついて不安になる。
それでも、前に行かない理由だってちゃんとある。
自分の背丈で邪魔をしてしまうのではないか。
熱狂的に好きなわけじゃない。そんなに興味がない。とりあえず様子見。
全体を視覚的にも聴覚的にもバランスよく見たい。
途中で帰るから。などなど。
『観る側・演る側』双方にとって、コミュニケーションをとりながら距離感を縮めるのは難しい。
だからこそ、だったらもう、難しいことを考えるのはやめにしないか。
演奏を観てみて、楽しかったり、興味を持ったり、何か伝えたくなったら"自然と"ステージに近づいてしまう。
客が無反応だったら、諦めてもう自分たちだけで楽しむのも良いかもしれない。
その楽しそうなステージに惹かれるかもしれない。反省は後で。
私たちは、楽しむ為に来ているはずなのに、お互いにどこか少しだけ不安だ。
同じ気持ちを持っているんだ。わかりあえないはずがない。
自分の世界に浸り合ったら、手を伸ばすだろう。
だから、全力で楽しんでやっている姿を追いかけさせてくれ。