【新曲レビュー】アニメへの最大限のリスペクトが込められている　星野源『ドラえもん』

　言わずもがな、ドラえもん映画の主題歌となった今回の新曲。
最近のアニメのオープニング曲の様な派手さはなく、軽快で（良い意味で）間の抜けたリズムから始まる。

サビでは胸が高鳴る楽しい様相。間奏のメロディラインには、曲『ぼくドラえもん』があり、アニメに対する最大限のリスペクトがなされている。

　子供向けであることがわかる、シンプルな言葉選びだが、幼稚な感じはしない。
老若男女歌える音程ではないが、輪になって走り回る系のリズム遊びで使えそうな曲。

『ここいないあなたへ』

　切ない内容でありながら、安心感のあるゆったりしたメロディ。アルバム「エピソード」に入っている雰囲気だが、「Stranger」のある車掌　を経て昇華された様。寝る前に聴きたい。

『The Shower』

　最近色濃く出ているブラックミュージック要素のあるリズムの楽曲。とにかくワウの使い方が職人技を放ちまくっているので、ギタリストは悶えるのじゃないかと個人的には思う。終始裏声で歌われているが、サビの地声部分との混ざり具合が堪らない。

『ドラえもんのうた(House ver)』

　アコースティックでゆったりした弾き語りで。まさかドラえもんご本人が登場するとは思わなかった…。そういう心意気と尊敬の念から出来た曲だろう。

Minority Report