ボーカル支える為に楽器やってるんじゃねぇよ
この言葉を放った彼(ステージ中央)の様相。
見事に体現している。誰よりも目立ち、ボーカルを支えようという気があまりないが、UNISON SQUARE GARDENのコピーバンドという点では正しい。存在で10点満点。
(注:じっとしていれば、とても上手なベースを弾く男である)
さて、前述の言葉は賛否両論だろう。
楽器演奏者は、「弾いてみたい!」という気持ちが先であって、「支えたい!」と思って楽器を始めた人は多くないだろう。
とはいえ"支える"気ゼロで好き勝手弾いたら、他の楽器とは合わないわ、歌は聴こえないわという惨事になる。
たしかに、ボーカルにしか目が行かない人もいる。ステージの中央に立ち、スポットライトは集まり 目立つ。
でも、もし余裕があったら観て欲しい。
全員一緒に弾いた格好良いキメ。
向かい合って弾く姿。
難しいリズムの時に、様子を伺う目線。
全神経集中させたであろう弾いたフレーズ。
楽しそうに弾きながら、お客さんを見つめる姿。
そういうものの集合体が、バランスよくステージ上にある。
確かに"支え合っている"けれど、もっと純粋な気持ちのやりとりがたくさんある。
それをもし感じる事が出来たら、"支える"の先が見えるかもしれない。