【ディスクレビュー】雲をも摑む民 / ポルノグラフィティ
今日は私の誕生日なので、特別な1枚をご紹介。しばしお付き合い下さいませ。
私の音楽生活が始まった1枚です。
16年前、2002年3月にリリースされたこちら。
ポルノグラフィティって、事務所の力・見た目の良さ・タイアップされやすい声質なのが、世間一般のイメージじゃないかと。
でも、このアルバムはそんなイメージをちょっと変えられるくらい、内向的。演奏が若い!歌詞の内容も若い!もがいている。
もう10年以上ファンで、ギターやろうと思ったアーティストです。
でも結局聴くだけで良いなと思って、コピーバンドをするつもりはないという。
思い出補正崩したくないのが大きな理由の一つです。
1.敵はどこだ?
激しいドラムから始まるこの曲で、超びっくりしてら小学生ながらこれがロックか…と惚れ惚れした、クールでアップテンポな曲。
2.ラスト オブ ヒーロー
前曲と共に、善悪を問われる曲。ミドルテンポで、「ぬくぬく守ってもらって、文句ばっか言ってねーで自分で戦え」という内容。
3.アゲハ蝶(Red Mix)
アルバムリード曲。シングルより、ドラムやパーカッションが増えてリズムが立っている感じ。(正直、ちゃんと聴き比べてもわからない程度)合唱のコーラス部分は、ライブでお客さんに歌ってもらったもの。定番曲。
4.ハート
Aメロで語りかけるような歌とピアノの旋律が優しいバラード。サビや、間奏でのレスポールの音が気持ち良い。
5.Aokage
メンバーの故郷、因島を舞台に、淡いカップルの距離感が歌われている。アコギと鍵盤の爽やかさが良い。
6.クリスチーナ
シンプルなテンポ速めのロックンロールにカッコつけた歌い方で、新しい車を買ったペーパードライバーを歌う曲。
7.n.t.
個人的には、今まで聴いた音楽の中で1番好きな曲。大人って何?自分を殺すこと?と問う曲。ギターソロからラスサビ→アウトロにかけてが、考え過ぎてどこかに落ちて行くような浮遊感があって好き。最後の伸ばす一音に希望がこもっている。
8.ヴォイス
ピアノとギターのフレーズの混ざり具合が、殺し合わない絶妙なイントロ。ゆったり聴かせて、胸を打つ曲。
9.パレット
唯一ポップというか可愛らしい曲。最近やったライブでのアレンジは、爽やかになって声の伸びが映えていて、気持ち良い一曲になっていた。
10.幸せについて本気出して考えてみた(アルバムバージョン)
歌始まりになるイントロが付くバージョン。
夢見た通りには行かなかったけど、今のままでも良いよね。というストリングスで疾走感を出した曲。ライブで定番だった曲。
11.ニセ彼女
珍しく、Vo昭仁さんらしい高音をあえて出していない曲。彼女のしおらしい所を初めて見て戸惑っている曲。細かいキメが格好良い。
12.ビタースイート
どこか狂いかけている様な、めちゃクールな曲。サビの低音コーラスがエッジを効かせている。ソロ前の声を張るところは、流石だなと今になって思う。
13.夜はお静かに
ピアノと歌のみの静かな曲。囁く子守唄の様。
小学生の時に、眠れない時にこの曲を聴いていました。
本間さんのプロデュース力、晴一さんの作詞能力、若さ故にもがく昭仁さんの歌唱力、
Tamaの作曲力、最高に詰まった一枚です。
- アーティスト: ポルノグラフィティ,新藤晴一,ハルイチ,岡野昭仁,ak.homma,本間昭光
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2002/03/27
- メディア: CD
- クリック: 38回
- この商品を含むブログ (47件) を見る