【月曜の雑記】怖い話の安心感
小さい頃から、祖母は"あの世"の話をよくしてくれた。自分の経験や、誰かから聞いた話まで。いわゆる"臨死体験"を、よく話しては私を怖がらせた。
(三途の川まで行ったが、死んだお兄さんに止められたとか、あの世に行く道を歩いている途中で飼い犬の鳴き声がして振り返ったら行かずに済んだ、幽体離脱して自分を見たとか)
家系的に、自分含めた家族みな不思議体験をしていることが余計にそうさせた。おかげで肝試しやお化け屋敷は絶対に怖くて参加出来なかった。
まったくメリットがないと思っていたけど、そんなことはなかった。
先日、祖母が亡くなった。
ショックだけれど前述の話を何度もされた為、遠い所に行った気がしないのだ。
まぁ喪主の手足になって忙しくしたり、飲んでいる薬のおかげもあるとは思う。
それでも、あぁ見守られてるなぁという安心感がとてもある。
今は、あの時話してくれたあの辺にいるかな、この辺で私の事見てるのかな、とか昔話を思い出す。
怖いだけの話が、こんなに安心感をもたらしてくれるとは驚きだった。
絵を描くことが好きだった
【木曜レビュー】アダムとイヴの林檎 / 椎名林檎トリビュートを聴いて
椎名林檎デビュー20周年記念作品 第一弾である、トリビュートアルバムを聴いた。
"音楽家"椎名林檎の曲をカバーということで、全曲スタイリッシュに洗練されていた。
一曲ずつレビューする。
1. 正しい街 / theウラシマ'S
theウラシマ’S - 正しい街 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
Produced by 亀田誠治
Vo. 草野マサムネ from SPITZ
Dr. 鈴木英哉 from Mr.Children
Gt. 喜多建介 from ASIAN KUNG-FU GENERATION
Ba. 是永亮祐 from 雨のパレード
豪華なメンバー編成の曲。ボーカルの切ない声と、焦燥感のある油断したら走りそうなミドルテンポ。アルバムの幕開けにふさわしかった。
色んなアイディアがあったでろうアレンジを、極限にまでそぎ落としたのだろうなという、シンプルでアダルトな一曲。
夜中が終わり、薄暗い早朝の始まりに聴きたい。
3.幸福論 / レキシ
レキシ - 幸福論 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
ホーンが機嫌良く鳴るさらっとしたダンスナンバー。小気味よく腰を横に振ってしまうリズム。
ラブコメ作品のエンディングで、キャストが踊ってそうなイメージ。
4.シドと白昼夢 / MIKA
MIKA - シドと白昼夢 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
立派なボサノバ楽曲になった。クレモンティーヌを思い出させる、男性裏声ボーカルボーカルに、白昼夢の中にいるかのような世界観に浸れる。
「あなたには殺されてもいいわ」感がない。綺麗。
5.茜さす帰路照らされど・・/ 藤原さくら
藤原さくら – 茜さす帰路照らされど・・(椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
ピアノとストリングスと打ち込みのリズムの気持ち良いところに、ふわふわとした可愛らしい歌声が合う。
6.都合のいい身体 / 田島貴男(ORIGINAL LOVE)
田島貴男(ORIGINAL LOVE) - 都合のいい身体 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
楽しげな世界に誘うシンバルの音とともにそっと歌声が現れた様。緩急をつけて歪んだギターの音が入って、派手なリズムになる。もちろん歌声も力強くなる。あとはもう楽しくないはずがない!というかの様に、たくさんキメまくっていった。
7.ここでキスして。 / 木村カエラ
木村カエラ - ここでキスして。 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
ピアノ、ベース、ドラムのシンプルな編成。それゆえに張りのある透き通った声が際立つ。どこから聴いても"木村カエラ"が歌っているとすぐわかるのは、凄い事だと感じた。
8.すべりだい / 三浦大知
三浦大知 (Daichi Miura) / すべりだい(椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
アップテンポなダンスナンバーになるかと思いきや、ややゆったりめのクラブミュージックに。打ち込みのバチっとしたリズムとイケメン声の相性が良い。サビではリズム隊がいなくなり、ふわっとした電子音で歌詞の良さが引き立った。
9.本能 / RHYMESTER
RHYMESTER - 本能 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
どんなヒップホップナンバーになるのか、個人的にはとても気になっていた曲。
本家の音源と絡めながら、披露されたリリック(あえて歌詞と言わない)は やはり『流行 / 椎名林檎』を思い出させ、椎名林檎へのリスペクトがふんだんに盛り込まれていた。
打ち込みのリズムに、ガラスの割れる音や水の音、破滅的な低音がクール。
10.罪と罰 / AI
AI - 罪と罰 (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
オルガンの音、コーラス、ピアノ、歪ませたギターの音の重なりがとても ふくよかなブラックミュージックだと感じた。
サビの裏のコーラスは、罪悪感など感じさせない爽やかさだった。
それでいて間奏の低音フレーズと、オルガンのソロの合い方は痺れた。
井上陽水 - カーネーション (椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
歌う様子は想像通りだったが、打ち込みが入ると思わなかった。フォークでクラシカルで演ると思っていたので、世代とジャンルを超えた表現に震えた。
私立恵比寿中学 - 自由へ道連れ(椎名林檎トリビュート・アルバム『アダムとイヴの林檎』より)
アイドルらしく、元気よく爽やかになっている。合いの手のコーラスもしっかりと曲の一部として機能しているのが格好良い。
13.NIPPON / LiSA
元気で格好良い女の子の良い所 詰めました!という様な曲。カバーアーティストが発表された時に、LiSAの力強い声は絶対ピッタリだと思っていた。
あまり原曲と変わらないロックな感じでいくかと思いきや、鍵盤がふんだんに使われるポップでロックな曲になった。
14.ありきたりな女 / 松たか子
女性ボーカルのお手本の様な、張りのあるのびやかな声。さすがミュージカル等でやってきただけあると感じる。クラシカルで細やかなリズムのストリングスとの相性はとても良い。
アルバムの最後にすっきりと終わる印象。
特設サイト
【月曜の雑記】簡単に終わることが出来ない関係を持っているか
久々に映画を観た。
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています』
結婚生活におけるコミュニケーションや、夫婦で過ごす日常の大切さを、ほのぼのと伝えてくれる作品。
「苦労して、それを乗り越えていけばいい。気が付きゃ2人は夫婦になっているさ」
病院に運ばれた妻の父が発したものだった。
これは、友達でも親子でも言える。
距離が縮まるほど信頼するようになるが、良くも悪くも甘える機会が多くなる。
大人になって出来た新しい関係は、子どもの頃ほど衝突はしないが、一度関係が崩れ始めると修復が難しい。
相手と少しでも話せば解決することも、周りを巻き込んで複雑に絡まって、面倒になって離れてしまうことも少なくない。
その方が楽だし、時間が解決することもあるから。
それでも。
そんな時に今まで楽しかった時や苦労した時などの過ごした日々や、”これからこの人とこうしたい” という想いが出てきたら、それは一生モノの関係性なんだろう。
気が付きゃ友達になっている。
気が付きゃ親子になっている。
自分にはいろいろな関係性を持っていることをかみしめた。
【木曜レビュー】カタルシスト / RADWIMPSを聴いた
久々にRADWIMPSの新譜を追った。
特徴
2018年フジテレビ系サッカーテーマ曲となっていると知って聴いてみたら、
意外と速度感があまりなくて驚いた。(ラスサビ辺りはある)
クラブミュージックで延々とかかっていそうな、打ち込みのドラムのリズムにラップ。
Apple製品とか音楽プレーヤー周辺機器のCMとかに合いそう。
集中力が研ぎ澄まされそうなクールな曲。
これはライブでの演奏が大変そうだなという印象。
メンバーインタビューよりピックアップ
・相手がいてどれだけ自分が高まっていくかっていうのもある。
・5分くらいの長さの曲だけど、生ドラムの音は最後の1分くらいしか出てこない。そういう曲をやれるようになっているというのは間違いなくポジティブな進歩
感想
確かに、数年前だったらこんな曲を作るなんて考えられなかった。(良い意味で)
それはタイアップもあるし、長年の活動を経たものでもあるだろうし、メンバーの休養などいろんな経験があってだろう。
これからも楽曲やライブでの演奏で驚かせてほしい。
引用
【月曜の雑記】タイトルに入れる言葉によってPV数が倍くらい違う時がある
今回は、ブログを始めて半年経過したので所感を簡単に綴ろうかと思います。
※以下の内容は、フォロワー数・目指しているフォロワー対象・書く内容のジャンルによって状況が変わる事はお知りおき下さい。
-内容毎のPV数
・レビュー(楽曲、ディスク) 10前後
・雑記 平均50
・雑記(意見提示形) 上記の2〜3倍
フォロワー数が少ないながらも、この結果は興味深かったです。
某ライターゼミで、某ネットニュース媒体の方から伺った話がブログでも言えることだと実感したからです。
(とても怪しい言い方になってしまった…。)
それは、『タイトルにマイナス要素の言葉を入れるとクリック数が数倍になる』という点。
マイナス要素の言葉というのは、簡単に言うと"怒り"や"不快感"を連想させる単語です。
他人の不幸は蜜の味。または心配の気持ちからのクリック。といったところでしょうか。
私のブログの場合は、「いやいや、それどうなのよ?」といった内容の、強い言葉をタイトルに入れた意見提示系の記事でした。
nakanohitonomusic.hatenablog.com
このブログでもそうなんだとわかった時の気持ちは、
うわぁ、やっぱりそうなんだ…と2分程呆然としました。
ゼミで学んでいても体感してしていない分、信じてなかったのだと思います。
とはいえ、それで何かやってやろうって事はしませんよ。炎上しますから。
SNSが発達して、
ライフハックを知る機会が増え
誰かと共感する機会が増えた。
それでも人は、マイナス要素の言葉が入ったタイトルにクリックしてしまう。
"怒り"や"悲しみ"や"恐怖"の感情を持っているもの方が拡散の力が強い。
言葉とSNSは興味深いと思った半年でした。
具体的な発信元や数値を明かせていない分、信じるかどうかはあなた次第です。
【木曜レビュー】ASHIGALL
ASHIGALLアルバムレビュー
1. Intro
1分くらいの曲。ライブ始まる前のSEで流れたらアガる。
2.Hope!
間髪入れず、代表曲が始まる。震災後に出来た曲。明るいサビ、様々なテンポのメロがある。シャウトと共に細かいリズムを刻んだと思ったら、しっとり聴かせる歌もある。飽きがこない。
3.Get Back
イントロのギターのフレーズの重さと、バスドラ、ベースの音でゆっくり大きく頭を振ってしまう。サビ前の歌の繊細さに惹きつけられる。間奏の演奏の難しそうな点に、楽器隊はまた惹きつけられるのではないだろうか。
4.Reborn
シャウトと普通の歌と交互に行われる、ボーカルの瞬発力が格好良い。ツーバスの仕事っぷりが際立つ一曲。複雑なリズムに乗せるギターのフレーズの流れが良い。
5.No Ticket
珍しくメロの展開にあまり忙しさを感じないクールな曲。アルバムの中でさらっと聴ける一曲。ロッキンジャパンに行けなかった時の気持ちを歌っているとのこと。
6.Drive No Regrets
シャウトから始まるので、個人的にはライブの一曲目に来たら予想外な感じで、多分喜ぶ曲。アルバムの中ではミドルテンポに感じるので、落ち着いて聴ける一曲。
7.I Scream
軽快なドラムから始まり、他パートが加わる毎に重くなる。ギターのフレーズはハードロック好きが、おっ、と反応を見せそう。
割と低めの歌メロの怪しさは、他のメロとの差を出して一段と格好良さが出る。
8.Can’t Stop
歌い上げるボーカルから始まる。シンプルなギターや展開ながら、コーラスやリズムが際立つクールな疾走感のある曲。
9.24
ギターのタッピングがクールさを出す曲。ガラッと変わるサビの爽やかさはもはやASHIGALLの持ち味だ。間奏の低音フレーズの重さと、リズムの軽やかさが心地よい。
10.Everyday Combat
ポップさは一切ない、細かいリズムながら重さを感じる短い一曲。
11.Remotely Gun Shot
出だしが派手で格好良い。ずっと激しくいくのかと思いきや、Aメロ等は割と落ち着いているギャップに燃える。(萌えではない)サビはタッピングと歌との相性が良いように作られているように感じた。
12.I Am Me
このイントロが始まったら、ギターの高音の部分で絶対に両手を挙げてしまう。全体的にどこか切なさを感じる速さ。途中のキメが気持ち良い。そこから加速していく様が格好良い。
13.Jump!
いきなり明るく爽やかなサビを出してくる。それでも、Aメロが始まればいつもの目まぐるしく速い展開で、シャウトや重いリズムを食らわせてくる。アイディアを全部詰め込んだ!という気概を勝手に感じている。作る時間がかかったというのも納得だ。
【木曜レビュー】あふれだす / ircleを聴いた
最近、セッションやライブでやる曲しか聴いてなくて、物足りないのでこのアカウントで聴き漁っています。
いい音楽をオススメするアカウント(仮)
Twitter @oto_tanuki
育児・食べもの・音楽の漫画やイラストを描いていて、昔はバンドマンでベースだった方。
”生活”と”音楽”との距離感が心地よくてフォローしてます。
今日聴いてみたのは、こちら
あふれだす / ircle
ircle -あふれだす- 【Official Music Video】
力強く歌うバラード系かと思いきや、アップテンポなロックナンバーに。
高橋優好きな人とかにオススメ出来るかもしれません。
洪水のごとく気持ちがあふれてます。”愛した”気持ちが。
ミュージックビデオの様子の通り、ウェディングソングにも向いてます。
サビで合唱してますし。
とはいえ、浮かぶ情景は朝焼け見ていて、恋愛とか関係なく気持ちがぐわーーーってなってる瞬間です。
何か始まる予感かもしれないし、終わっていくのかもしれないし、やってやるって気持ちかわからないけど、全部ひっくるめてわーーーっと叫びたくなるアレです。
ソロのワウのスピード感で格好良いなと思った後に、Cメロで女性コーラスが入ってきて、とてもキュンとする。可愛い声なんですわ。